「お洒落の街 仙台」そのルーツは・・
オシャレの代名詞「伊達者(だてしゃ)」の語源になっている 仙台の武将・伊達政宗公。その歴史を少しひも解いてみましょう。
天下統一を果たした豊臣秀吉に服従した政宗の軍は、朝鮮出兵の出軍式で京都へ向かいます。その際、当時縁起が悪いとされていた黒を基調とした装束に金や赤をあしらった槍や鎧を身に着け、香木で香りをまとい上洛したと伝えられています。
黒というタブーな色をベースにポイントで金や赤をあしらうという斬新さ、更にこれから戦へ向かうのに良い香りを纏うとは、当時のファッショニスタの京都の人々も伊達軍を見て度肝を抜かれたのではないでしょうか。
このことが伊達→お洒落→伊達者いう言葉が誕生した由来だと伝えられています。まさに縁起の悪い黒を逆にお洒落に変えてしまった政宗の感性は、戦や戦略、ファッションのセンスも兼ね備えた伊達者だったのです。
このほかにも、政宗は趣味を愛する文化人であったり、料理人だったといわれています。そうして私たちの仙台・宮城県には多彩な文化が根付き繁栄してきました。
この街に個性的でお洒落な伊達イズムが受け継がれている、そのようなルーツを知ることであらためて各々の感性やその人らしさを大切するのはいいことではないでしょうか。